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メッセージ-ヘッドコーチ 植地陽一-

   2024年度関西学院大学ラクロス部男子ヘッドコーチの植地です。

   関係者の皆様、常日頃から当部を応援して頂き、心から感謝申し上げます。

   今回、どのような思いでラクロス部のコーチを担っているかを書いて欲しい、との依頼を受けました。といいつつ、依頼通りのテーマでもなく、長文になりますが、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。

   まずはOBGへのメッセージです。

   私は、1993年の入部以来30年以上ラクロスに関わり続け、1998年以降はチームを離れ、審判員としてリーグ戦の運営側の立場で各年代のチームを見てきました。

 多くのスポーツと異なり、卒業後にプロ選手となる道がほぼ無いラクロスにおいて、成人である大学生という立場で、誰かに強制される訳でもなく、これだけの時間・労力・お金というリソース・コストをかけてまで、何の役に立ったのでしょうか?

 答えは人それぞれでしょうが、多くの男子チームのOBGはこの言葉を挙げるのではないでしょうか。

   「日本一を目指す過程を通して、社会で通用する人間になる」

   私が4回生の時、まだ体育会でもないサークルでしたが、当時のHCが定めた、ラクロス部男子の目的・存在意義です(当時の資料が見つからず、多少異なっている可能性があります)。驚いたことに、この目的は多少表現が変わっていましたが、コロナ前まで引き継がれていました。

 昔から何度か発信していますが、私は、チームの戦績ではなく、選手としての能力ではなく、チームとして、あるいは、個人として目標に向かって努力した、その努力こそが成果・結果で、日本一努力したと胸を張って言える学年・個人は、日本一の学年・個人だと考えています。そして、OBG全員がそのプライドを持って、社会で活躍されていると思います。

   記憶の限り、どの年代も日本一を目標に掲げ、懸命に努力し、それを次の年代に伝え続けてくれていました。もし、いつか男子チームが日本一になったのなら、それはOBG全員が積み上げた歴史による勝利です。

  これからも後輩たちを温かく見守り、応援して頂くよう、お願いいたします。

 

   ここからは、現役部員へのメッセージです。

 2024年度の4回生全員に問います。

あとたった1年未満の間、日本一を目指すための努力を全員で続けることができますか?

 数名は全く躊躇なく「できます」と答えるでしょう。ですが、全員が「できます」と躊躇なく答えられるチームになって欲しいと、また、それを実践して欲しいと思います。

 色んな嫌ごとを言う私を避けずに、もっと私を利用してください。もっとコーチ達にアプローチしてください。幹部だけでなく、全員が互いに干渉しあってください。

   歴代の素晴らしい選手・有能なスタッフたちでも成し遂げることが出来なかった日本一を成し遂げるためには、これまでとは異なる行動・工夫が必要です。日本一になるための、正しい行動・新たな工夫を、後輩達へお手本として示してください。

   皆のポテンシャルは私が保証します。期待しています。

 

 3回生「プレイヤー」全員に伝えます。

 今年が個人としての勝負の年です。このチームでは、4回生が引退した瞬間、プレイヤーとしての線引きがなされます。もしも4回生でもプレイヤーとして残りたいのであれば、また、いままで努力しても思うような成果が出ていない人は、いままでと努力の方向性を変えてみましょう。現在の評価を簡単に覆せるだけの、うらやましいくらいの伸びしろが、「全員」にあります。

   自分を成長させることができるのは、結局は自分だけです。今年1年、色々な人からアドバイスをもらいつつ、自ら考え・工夫してください。

 

  2回生「プレイヤー」全員に伝えます。

  これまでの関学では、2回生で上手くなれるのは一握りのプレイヤーだけでした。ですが、今年はあえて3カテゴリに分けることで、それぞれのレベルに合わせた練習環境と、練習量を確保します。今年「全員で高め合う」ことができれば、君たちの学年こそが、日本一になれる可能性が一番高いと私は本気で思っています。そして、高山と洲脇を胴上げしてあげてください。

 

 3回生&2回生スタッフ全員に伝えます。

 審判試験に受験者が全員合格したことには、本当に驚きました。また、先輩たちもそうですが、全員能力が高く、本気でチームのために取り組んでいることが十分伝わってきています。

 それを踏まえて、私からのお願いです。

今まで以上に、選手に指示・干渉してください。

 試合開始の笛が鳴る瞬間、最高の状態でフィールドに選手を立たせることがスタッフの唯一最大の役割です。スタッフは、決して選手の手伝いをする存在ではなく、選手・チームを作る存在です。チームが日本一になった時、スタッフ全員が「私がこのチームを日本一にした」と胸を張って言えるように、選手と良い意味で戦ってください。

 

   今年のチームは、今年の現役部員全員のものです。

   誰かに強制されてではなく、どのような方法で日本一を目指すのかを自分たちで決め、現役部員全員が悔いのないシーズンを過ごして欲しいと思います。

 そして、「全員で」日本一のチームになりましょう。

 

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