まず初めにいつも支えてくれる、応援してくれる家族、友達ありがとう。
特に僕の母、さゆりちゃんには感謝しています。
いつもありがとう。
初任給でなにかプレゼントします。
もりまさから紹介に預かりました4回生ゴーリー内藤大と申します。
もりまさはアナライジングスタッフに転向して、練習時間以外にも沢山仕事があるのに毎日練習に来てくれています。練習に来てくれることだけでとても嬉しいです。
周りに誰一人敵を作らない柔らかく優しい性格の持ち主で僕にも少しわけて欲しいくらいです。
ディフェンス陣は特にもりまさと一緒に戦っているという意識が強いです。
ぬりかべ魂見せてやりましょう。
『吾輩はGである。』
吾輩はGである。
名前はまだない。
どこで生れたかとんと見当がつかぬ。
毎日、時計の針が7時40分を回る頃意識は起きているはずなのに体がついていかない。
全身の細胞が睡眠を求めてストライキを起こしているようだ。
ゆっくりと起き上がった私には、雨戸がすっかり繰られまだ明けきらない朝の青い光とすがすがしい空気が霧のように座敷の中に流れこんでいるのが少し憂鬱に思えた。
虫取り網にしか見えないGクロスを持ってオレンジ色の丸い俊敏な虫をとっ捕まえるべく旅にでる。
その奇怪な虫取り網はGにしか持つことが許されていない。
聖なる剣である。
ゴールを守るためにはこの聖なる剣だけではない。
他の選手とは比べ物にならないくらいに大きな防具。
指先にシャチハタ三つ入るであろう図太いグローブ。
襟巻きトカゲのようなスロートガード。
私はこれらを駆使してチームのゴールを守る。
言わば「最後の砦」だ。
今自分の背後にあるものを寸分の妥協もなくりきろうと決意しているのだ。峠の砦にこもったスパルタ人みたいに。
試合開始
Gはクリースと呼ばれる丸い聖域に1人で立っている。
相手エースから放たれたショットはまるで富士山から岩石でも転がすような急速度でこちらに迫ってくる。
私は軽く膝をまげ、何が起きても反応できる体勢を取った。
待ってましたとばかりに、太腿の筋肉に血液が集まる。
止めれば日本一、止めなければチームが負ける。
オレンジに眩く光るボールは、私の剣のポケットにスッポリと埋まっていた。
その瞬間日本一という栄光の鐘がなる。
試合終了
チームメイトがこちらに向かって走ってくる。
私の体は宙に浮きひょっこりと頭が出た。
時ならぬ歓呼の声が、打ち上げ花火のように、春の潮のどよめきのように起こるスタンドが目に映る。
そんな夢を見て、私は今日もKGベンチを温める秘密兵器である。
著
内藤大
関西学院大学体育会男子ラクロス部
講談社
2022年10月26日 初版第1印発行
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僕がラクロス部に入ったきっかけは、「日本一に憧れたから」というカッコ良く決意のこもったものではなく、大学に入ってサークルではなく体育会で自分の居場所を見つけたいという理由でした。
素晴らしい仲間や出逢いに恵まれ、心からラクロス部に入部して良かったと思っています。
しかし、僕は今年一年ほとんど試合に出ていません。
プレイヤーとして残っている4回生プレーヤーの中で1番チームに貢献していないです。
悔しく申し訳ない気持ちでいっぱいです。
日本一まであと3試合どんな形でも少しでもチームに貢献できればと思います。
次に回すのは芦屋のニューカマーとでも言いましょうか、県芦貴公子とも言うでしょう、はたまたラクロス界の異端児いや宇宙一のMFでしょうか。
西大夢君です。
彼とは練習中にちょっかいを掛け合ったり、ゼミが一緒だったり、夜二人で散歩したり、三ノ宮までブランチを食べに行ったり、健康保険証を交換したり、マイナンバーを共有したり、今何チャンネルを見てるか報告しあったり、お互いの靴下の匂いを嗅いだりする仲です。
僕がハードルを下げまくったブログを大夢君に取り返してもらいたいと思います。
よろしくお願いします。
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