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明日はきっといい日になる-4回生 1回生コーチ 森口寛太-


平素よりお世話になっております.まず初めに日頃より応援をして下さるOBG,保護者,関係者の皆様いつも多大なるご支援,ご声援誠にありがとうございます.2024チームも残りWinterのみとなりました.是非とも会場に足を運んでいただけると幸いです.今後とも,引き続き関西学院大学男子ラクロス部を宜しくお願い致します.


あぐりから紹介に預かりました,今年度1回生コーチを務めました4回生の森口寛太と申します.


まずは,ブログを回してくれたあぐりの紹介をしたいと思います.同じ1回生コーチとして活動した約半年間,正直彼の気まぐれさには悩まされました笑 しかし,常に選手思いに考え行動する彼の姿は,とても頼りがいがあり助けられました.そんな彼と次に紹介する木下雄貴と共に1回生コーチが出来て,最後のシーズンを共にでき,本当に良かったです.


ここからは,本題に入りたいと思います.







これは1人のちっぽけなラクロス人生の自叙伝である.







題名「 - 明日はきっといい日になる - 」

作者 : 森口 寛太








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はじめに


2021年6月,体育会ラクロス部男子に入部した.入部理由は,小さい頃から勉強と運動の両方で成績が良かった兄に,同じスポーツの成績で学生生活の最後に勝ちたいと思ったからだ.そこで飛び込んだ部活動には,様々な個性溢れる仲間と,かつて経験したことのない関西優勝や全国日本一を目指す環境があった.


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第1章『はじまり』


スタンフォード大学卒業式辞にて,スティーブ・ジョブズが ”Stay hungry, stay foolish”という格言を残した.これは, ”ハングリーであれ,愚か者であれ” という意味だ.ジョブズ氏は,常にそうでありたいと願い続けていた.この想いが周囲の人へと伝染したApple社は,今もなお成長を止めない.ジョブズ氏が残した意思は受け継がれ,また新しい時代へと繋がる.


ラクロス部の創部初の学生日本一を望む意思も同じように受け継がれている.


こうして4年間のラクロス付けの日々は始まった.


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第2章『フレッシュマン』


Summer予選敗退.

敗れて悔しかった一方,初得点を決め清々しい気分になり,ゴールパフォーマンスを忘れていた.


(1カ月後)


京都Cup優勝.

優勝の瞬間の一体感は,今も忘れられない.しかし,2ndメンバーになり試合に出る時間が減った為,『試合に出ないと面白くない』と気づかせてくれた試合でもあった.


(2, 3カ月後)


Winter優勝.

京都Cupの勢いのまま突っ走った結果だ.その勢いは,2, 3カ月が1カ月もなかったと感じる程であった.試合では,京都Cup の悔しさをバネに実力を付け多くの出場時間を掴んだ.更に,武器の左ランシューでの得点もあり,とても嬉しかった.このとき初めて心の底から「努力を惜しまなくて良かった」「ラクロスってバリ楽しいやん」と思うことが出来た.


そして,あかつき杯にて優勝を掴み,【関西制覇】を成し遂げた.


僕の,僕たちの忘れる事の無い最高の瞬間になった.


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第3章『灰色の1年間』


左ランシューが評価され,関西ユースの候補生に選出.練習でもAチームに入れさせて頂いた.間違いなく,順調な滑り出しだった.

ある日の東久代の練習で,ランシュー後の不安定な状態の時にDFからプッシュを貰い,背中から「ポキっ」という音が鳴った.帰り道,最寄り駅で降りようと座席から立とうとしたが,腰に激痛がはしり自力では立ち上がれなかった.その後病院に行き,“腰椎分離“と診断された.全治3カ月であった.しかし3カ月目に治る兆しが見えたことで,更に3カ月間様子を見ることになった.その瞬間,2回生の選手としてのラクロスは終了した.


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第4章『無我夢中の1年間』


復帰後,初練習は土曜日の三田練だった.体が思うように動かず,ダッチでボールを落としてしまった.想像以上に下手くそだった.同期は,1シーズン多く練習を積み重ね,実力がかなりついているのに...と現実を付きつけられ,目先が真っ暗になった.

この1年をどう過ごすかがラクロス人生に大きく影響を与えると感じ,1週間単位で年間スケジュールを立て,全て実行し実力を付けた.しかし,思うように評価をして貰えず,Bチームの決勝戦のベンチ入りは果たしが,試合に出場することは出来なかった.


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第5章『選手終了』


心機一転,「ラクロスを頑張ろう!」という気持ちにはなれなかった.そう,もう選手ではないからだ... 度重なる学年mtgの結果,去年の試合の活躍度合いによるOFの序列の影響もあり,学生コーチとなったのだ.

これまでに幾つもの選択をしてきた.“ラクロス部への入部”,”ポジションの選択”,”治療期間に,当時の1回生の技術コーチをしたこと”など...

どんな結果であってもその選択を肯定するため,あらゆる時間を価値のあるものに変え,努力してきた.そこには,どれも自分の成長に繋がる明確な目的/目標があった.しかし,学生コーチの選択は違った.


【チームを日本一にするため】


その為に自分の選手としてのラクロス人生の幕を下ろすのは,納得のできない苦渋の決断であった.なぜなら,”僕はまだやれる,そう信じていたから”,”全国大会で兄と同じフィールドで優勝する“という確固たる目標があったから.



心の底から,選手としてラクロスがしたかった...



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第6章『学生コーチ』


小学6年生の恩師に,”やるからには全力で”という考え方/行動軸を教えて貰った.その考え方から,学生コーチとしてやるからには全力でと自分を奮い立たせた.1回生コーチ3人のメンバーで,mtgを重ね詳細な年間スケジュールを作成した.これで,順調に3冠出来ると思っていた.

しかし,Summer3位,京都Cup予選敗退と続き,現実はそう甘くはなかった.常に1回生に,何か施策を考え試すがどれも実行し続けてくれない.そんな日々が続き,ふと思った.「人の為に一生懸命になり続けることってこんなに難しいんだ」と.そこで改めて,社会人コーチや監督,スタッフの凄さを痛感する.チームスポーツは,『支えられる側がひたむきに努力し続けないと,支える側は潰れる.』そう確信した.

京都カップ後のmtgにより,少しずつチームの士気がやっと上がり経験した

”京都カップ交流戦全勝”.

もう一度,心の底から支えたいと思えた.

そして迎えた11/30 Winter予選.予選リーグ最多得点で首位通過だった.2回戦で接戦だった大阪経済大学も決勝リーグに進出.決して甘くない決勝トーナメントになった.なんとしてでも勝ちたい.ラストイヤーの自分の為にも,1回生の為にも.全身全霊で決勝トーナメントに挑み,必ず優勝します.熱い応援を宜しくお願いします.


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第6章『後輩へ』


4回生になり,チームの為に動く主将,主務,ポジションリーダー,各班の活動,練習/試合運営,アナライジングなど非常に多くの役割の重要性に気付かされた.


学生主体って,こんなに大変なんだと...


よく主将や4年生が,周りに感謝しようと言ってはいるけど,実感がなく感謝しているつもりになっている後輩の選手やスタッフは大勢いる.実際に,学生主体のチームに強く働きかける4年生しか分からない各役割の重要性もあり,そこに気づき感謝することは難しい.そこで,一言だけ後輩へ伝えたい.


たとえ“日曜シンドローム”のように「また明日から火/金曜日か.練習嫌だなあ...」と,そういう憂鬱な気持ちがあったとしても,決して努力は惜しまないで欲しい.どんなに小さな努力でも続けて欲しい.あなたが4回生になり,『支えられる側がひたむきに努力し続けないと,支える側は潰れる.』その言葉の意味に気づくまで.そして,その小さな努力の積み重ねが,必ず自分の為になると信じて.


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第7章『おわり』


この4年間を通して,兄より優れた成績を残すことが出来なかった.実力が伸び悩む時期,怪我をして1シーズン選手ではなかった時期など色々苦しい時期が多かった.そんな時に,心の支えとなった言葉を最後に紹介したい.


その言葉は,高橋優の『明日はきっといい日になる』の歌詞にある.



“振られて踏まれて地は固まる.そこに陽がさせば虹が出る”.


”どの出来事も君を彩る絵の具になる”.



僕はこの言葉が好きだ.「どの選択や努力も最後には,しっかりと自分の為になる.」そう思わせてくれる言葉だから.そう思うと,結果が出ず落ち込んでいても仕方がない,立ち止まっていても何も変わらない,現状維持は衰退だ,と思うことが出来た.常に,前を向くキッカケを与えて貰い,この4年間で選手としても人としても成長することが出来た.


これからのラクロス人生の中で,辛い時が必ず訪れる.その時に,どうかこの言葉を思い出してみて欲しい.



前向きな一歩を踏み出せるように願って.




僕たちチーム中杉は,学生日本一に辿りつけなかった.

だが,もう新チームは,mtgを重ね新たな組織作りを始めている.

Winter決勝を残し,多くの4年生が引退した今,

学生日本一を望む意思は,また受け継がれた.




明日はきっといい日になる.



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あとがき

拙い文章ではありましたが,最後まで目を通して頂き,ありがとうございました.ここからは,このストーリーに欠かせない同期/仲間,家族への感謝を書きたいと思います.


プレーヤーのみんな

めちゃめちゃおもろいメンバーで最高でした.飲み会ではじける人,ずっと腹痛の人,欠席連絡ほんまに体調悪いんかって人,情緒不安定な人,個性溢れるメンバーと一緒にラクロスが出来て,めちゃくちゃ楽しかった.神戸大学に敗れた最後の試合,本気で日本一を目指す覚悟が始まりの挨拶や礼に現れてた.最高にかっこよかった.ありがとう.


スタッフのみんな

いつもチームのこと考えてくれて,練習環境を整えてくれてありがとう.治療期間中に,スタッフと話す機会が多かったけど,そこでこんなこともしてくれてたんや!っていう気づきが数多くありました.チームは支えてくれる側がいて成り立ち,その欠かすことの出来ないスタッフのメンバーが,ありさ,はな,しおり,まお,れいな,りさこで本当に良かった.ありがとう.


2024/11/04

スタンドからどの場面を切り取っても綺麗に並んでいたメット防具を見て,1年間通してやってきたことが報われた気がした.この1年間で,僕たちの代が関学ラクロス部を確かに変えたと思う.


日本一に繋ぐバトンを築いた,誇りある学年の1人で良かった.


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1回生のみんな

どういう印象の1回生コーチやったんかな.みんなと過ごした半年間は苦労しっぱなしやった.正直選手のときよりも頭使った気がする笑でも仲のいい和気藹々としたチーム,まるで僕らの1回生の頃を見てるようでした.ほんまに色々あったけど,その分充実した約半年間を共に過ごせてよかった,ありがとう.最後にWinter全員で優勝するぞ!


家族へ

 まずラクロス部に入部させてくれてありがとう.それから毎試合,出られないときも応援に来てくれて,ありがとう.選手としては,良い成績のないまま終わってしまった.最後まで選手でいられなくて,フィールドで活躍する姿を全然見せられなくて,ほんまにごめん.これが唯一の後悔です.それでも,ラクロスを通じて,最高の仲間と出会えたし,充実した学校生活を送ることが出来た.ありがとう.

それから,これまでの学生時代もずっと野球や陸上,テニス,ラクロスと沢山のスポーツをする機会を与えてくれてありがとう.今泣きそうになりながらラストブログを書いていて,やっと気づいたことがあります.それは,”周りの人たちへの感謝の気持ち”と”人との出会いの大切さ”です.それを気づかせてくれるところにスポーツの1番の魅力があったんだと思う.これから出会う沢山の人たちへの感謝の気持ちを忘れず,大切にしていきたい.最後に,


『ラクロス/スポーツを通じて,人として成長し多くを学んだ僕は,本当に幸せ者です.』


4年間ありがとうございました.



2024/12/05


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次に,ブログを渡すのは,同じ1回生コーチを務めた木下雄貴です.


雄貴は,同じ三田キャンパスで長い時間を過ごしたラクロスに熱い男です.1回生コーチとして,1年生を厳しく𠮟らないといけない時,起こり慣れていないのか,ほっぺたが,いや顔全体がぴくぴく震えていました笑 さすがに,この表情見たら同期は全員笑ってまうやろと思いながら,話を聞いたことを覚えています.


そんな雄貴ですが,筋トレが大好きで選手引退後も常に筋トレを行っているマッスル男です.更に,普段はめっちゃ優しく頼りがいのある男でもあります.


雄貴の熱々のラストブログに期待しましょう!じゃあ次よろしく!

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