『学生日本一』
1月14日、キックオフミーティングと共に、2022年度チームの活動が始まった。
目標は学生日本一。
自分の中では、少し違う意味で達成したい目標だった。
支えてもらった人々や、お世話になった人々、部員達に、
「この部活に関わって良かった。」
そう思って欲しくて、
それを最も叶えられるものが学生日本一だと思い、
『学生日本一』を熱望した。
主将として
キックオフミーティングの日、
今年の新制度や方針、目標などをみんなに共有した。
自分は誰にでも気さくに話しかけられるわけではないし、全てをこなせるわけでもないから、
オンライン上ではあったけど、「力を貸して欲しい。お願いします。」とみんなに頭を下げた。
120人もいるチームで、みんなの意見を少しでも拾えるようにと、じゅんぺいがアンケート調査も始めてくれた。
だけど、返ってきた返事は
「もっと楽しくしてくれ」
「てんまさんの独壇場」
「なんでてんまさんの言うこと聞かないといけないんですか」
正直驚いたし、ショックだった。
楽しいを求めて関東に勝てるのか。
行動の伴った発言をしてきたつもりだったのに、もう何も言えないんじゃないか。
何もかもわからなくなった。
これが、自分にとっての新チーム発足だった。
同期に相談したくても、
みんな就活でちょうど自分しかグラウンドにいなくて、
他のチームでラクロスやりたかったなとか、
敵しかいないなとか思ってしまって、
自分のプレーも上手くいかず、
なんでこんなやつらのために時間と神経を割かないといけないんだなんて思って、
チームビルディングを、
チームにあった悪い風潮を正すことを、
諦めてしまった。
一生胸に残る悔い。
主将になった時には、
常に声を出し、プレーで引っ張り、みんなを熱くしていくんだと強く意気込んでいたのに、
これまでもそういう思いはしてきたのに、
やり直せるなら、あの日に戻りたいという感情がいくつも湧いてくる。
就活が終わっていって、次第に同期たちがみんなを引っ張っていってくれた。
「誰に何を言われようが今年は天真のチームだから好きなようにやればいいよ」
個人的にはそんな言葉にも助けられ、何とかチームを成長させようと取り組んだ。
でも遅かった。
「こんなチームに時間を割くのがもったいない」とあるスタッフには言われ、
「俺は別にみんなほど日本一になりたいわけじゃないし、オフの日の練習とか同じ基準押し付けんといてほしい」と同期にも言われた。
何も達成できないんだなと、
毎日考えて話しても、誰の頭にも残らないし、
主将なんてクソだなと思った。
自分が本当に叶えたかったものを、どれだけの人が感じ、どれだけ思ってくれたのか。
こんなもの、自分自身が思い描いていたものには到底辿り着かない。
『学生日本一』はただの手段の一つで、本当に大切なものや関わりを、一つ一つ積み重ねることができなかった。
それに気づけなかった、ただ自分のせいだった。
最後の最後、ツケが回ってきた。
FINAL3決勝
何度思い出しても悔しい。
自分が崩さないと点を取れない守り方を、
自分が崩せなかった。
自分が点を取らないといけない今まで何度も練習してきたものを、
何度も自分が潰してしまった。
何があっても、絶対にやめなかった自分の努力が、最後の最後でチームを負けさせてしまった。
全てが繋がっているんだなと思う。
自分がチームにおいて何ができて何をすべきなのか、
改善し、還元すべきことに目を背けず取り組めているのか、
どれだけ自分のしたいことやできることをやってても、
最後は自分が逃げたものに奪われる。
この結果は、なるべくしてなったものだった。
応援してくれた人々は色んな言葉をかけてくださったけど、
自分が思ったものはこうだった。
ただただ、部員のみんなや日本一を期待してくれていた方々には、本当に申し訳ないと。
何度も後悔した。
後輩達、
みんなはどう感じてくれたんだろうか。
1月から正式に新しい代が始まろうとしてる。
この1年何をしてきて、
そこで起きた色んな事に何を感じ、
どう取り組んできたのか。
しっかりと思い出して、2023年のラクロス人生に活かして欲しい。
やりたいことや目指したいものだけじゃなく、
周りの人たちが何をどう感じているのか。
自分の知らないところで、それぞれが色んなことに取り組んだり、
色んな準備や努力をしてくれてる。
自分が何かをやる時だけ、
「早く対応しろよ」とか、
「もっとこうしろよ」って言ったり思ったりしてる人は多いと思う。
様々な場面で背景をイメージする、そうすればどうすべきなのか自然とわかると思う。
みんなにはそんな想像力を豊かにしてほしい。
そして、目標を、全員が熱望してほしい。
2022チームは目標達成はおろか、関西制覇も達成できなかった。
それじゃ何も語り継がれない。
ただ関西制覇できなかった代と、そう記憶され、全国には認知もされない。
グラウンドも遠ければ、不便なことばかりのラクロスに4年間も費やすことになるし。
上手い人や仕事のできる人は初めからできるわけじゃなくて、相当な努力をしてきてる。
センスとかスペックがないなら、それを超える努力と考え方をもって、
俺らはこんな最高な4年間を過ごしたんだと、見てる人たちに思い知らせて、
やり切ったと言い張れるくらいに全力を注いでほしい。
最後終わった時に、たとえ負けても何も罪悪感が残らないように、
何より勝って終われるように。
俺は言い切れない後悔ばかりやったから、応援しています。
不満に感じることもあったと思うけど、1年間力を貸してくれてありがとう。
1人の部員として
それでも、4年前に戻れば、結局ラクロスを選んでしまうと思う。
かつては自分が得点した時にしか喜びを感じられなかった。
そんな自分が、
3年の後半には先輩の得点に喜び、
最終学年では自分の得点よりもみんなの得点や好守備に喜び、
繋いでくれたみんなに感謝をしてた。
プレシーズンマッチで早稲田に勝った時なんかもうすげー誇らしかった。
色んな先輩方と関わらせてもらえて、
たくさん迷惑もかけたけど、
感謝が止まらないラクロス人生を歩めた。
そして、みんなのおかげでこだわりを持ってラクロスに取り組むことができた。
壁やシュー練の量。毎朝晩の15分かかるストレッチ。体重の調整とか。防具の扱い方。
気狂うくらい計画立てて、大事にして、変人言われることもあったけど、それくらい自分なりに4年間貫けたと思ってる。
今シーズン開始時には、今年の得点源は自分のミドルだと告げられた。
嬉しかった半面、他のOFのみんなは我を押し殺さないといけないのかなとか色んなこと考えて、
自分が決めないと仲間の努力が無駄になるんだと、
とてもプレッシャーを感じてた。
スタッフ陣やプレーヤーを辞めた同期達が、
苦労しながらも力を貸してくれている姿を見て、
それを成果として結果で示せるのは自分達だけなんだと、
考える日が幾度もあった。
でもそれが原動力だった。
こんな選手になりたいとか、
そんな立派なものは自分にはなかったけど、
ただみんなの期待に応えたいと、
その役割と責任を果たすためだけに練習を続けてた。
最初はその責任を果たせないと感じる時期もあって自分を責め続けてたけど、
自分にできる唯一のこと、
努力を、
常に止めることなく続けることができた。
そしてリーグ戦でみんなに繋げてもらったパスや、
してくれた準備・テーピング・応援で得点ができて、
自分の成長を支えてくれたことはもちろんだけど、
託してくれたみんなに本当に感謝している。
日本一という形で恩返しすることはできなかったけど、
関西で1番点を取れたり、みんなの喜ぶ顔を見れたのは、
みんなの姿を見ていたからこそだと思ってます。
ありがとう。
自分にとってのラクロス人生は、
チームの主将として、
何もできず色んな後悔ばかりが残り、
1人のラクロス部員として、
感謝の気持ちに溢れてラクロスに取り組めた。
悔いはあるけども、自分が過ごした大学生活は、これからも塗り替えられることはない、人生で1番熱中した4年間でした。
どうしても伝えたいこと。
直接は中々言いづらいし、ほんまに最後なので、とても長くはなりますが同期、先輩方にこの場を借りて感謝を述べさせていただきたいと思います。もう既に長いので、読める方だけ目通してくれると嬉しいです。
相田俊祐、上田晃輔、山㟢貴之、森雅浩
みんなのチームへの貢献が、みんなにとって1番いい場所だったかは正直わからない。もっといい場所があったのだとすれば、本当に申し訳ない。でも、日本一のためにこれで貢献するんだと、自主的にチームのための取り組みを推進してくれて、結果でも内容でもとても力になっていたし、間違いなく今年の、そして来年のチームに素晴らしい影響を与えてくれたと思ってる。本当にありがとう。
鶴長颯、井上穂高、鈴木孝志郎、
コーチ決めの時、みんなの決断に俺は覚悟を決めることができた。そして、今年のBチームの目標をBリーグの優勝ではなく、「Aチームで活躍する選手を輩出すること」と受け入れてくれて、俺たちリーダー陣からアプローチもあまりかけられなかった中、Bチームという1つのカテゴリーを力強く引っ張ってくれてありがとう。後輩たちは確実に想いを感じていると思います。
東誠士、藏田朱里、谷本楓、津田和奈、細川美優
4年間、チームを引っ張ってくれて本当にありがとう。みんなが常に周りを見て考え、しんどいことがあってもチームが万全に練習、試合に臨めるようにしてくれたから、今シーズン最高の試合ができたり後輩たちが成長することができました。特に、朱里は去年から先輩たち含めたチームを根気強く引っ張ってくれて、楓はリーグ戦関連とか詳しいこと全部一任してたけど問題なく全部役割分担してくれて、そして2人を3人が支えてくれて、本当に感謝しています。ありがとう。
裏方なんて言葉はよくあるけど、そんなものには全く該当しなくて、ただ試合に出られないってだけで、みんなは間違いなくチームに欠かせない存在でした。
竹中寿汰、内藤大
たくさんボール当ててごめんなさい。シュー練もゴーリーアップもそれ以外もいっぱい付き合ってくれたからシュートが上手くなりました。個人的にも自信つけさせてくれる言葉は、密かに救われてたし、痛い痛い言いながらもめちゃくちゃ上手いゴーリーに成長してくれて、止めてくれるだろうと安心感でいっぱいでした。早稲田戦筆頭に最高のセーブ集は忘れません。ありがとう。
石井将貴、中道崇人、藤城翔吾、美野翔太、山本龍輝
練習中は雰囲気悪いことも多かったけど、とても頼もしいDF陣でした。シーズン前半はとにかくOFがダメで、迷惑めちゃくちゃかけたけど、正直DFが粘ってくれるやろうとか、粘って勝つのが形やなとか思ってました。早稲田戦もそうやし、最後の試合の後半のDFも、痺れる試合を作ってくれた裏にはみんなの見えないところでの努力があると思う。みんなと最高の試合ができて良かった。本当にありがとう。
森口稜太、伊禮隼平
稜太、FOerとして1つのことを追求し続けてきた4年間、本当にすごいと思ってた。試合中稜太にここ大事やぞって言ったら毎回手あげて返答してきて、勝ってまう姿は頼もしかった。
隼平、リーグ戦前に大怪我して自分が1番悔しかったやろうに、常に笑顔でみんなに振る舞って自分の場所で頑張ってくれた。プレーでは叶わなかったけど、本当に副将の器だと思う。2人ともありがとう。
小田悠人、西大夢、山下嵩
おだゆう、まじでいてくれてよかった。自分が問題視することを明確に考えられて、そのために必要なことを取り組める。委員会活動もそうやけど何度もチーム救って支えてくれてありがとう。数年後そのモララーどうなってるか楽しみしとくな。
ひろむ、怪我ばっかりのラクロス人生で常にしんどかったと思うけど、乗り越えながらやってくれた。最後の試合、俺がどんなに不甲斐ないプレーしたり心折れそうになっても、「切り替えろ!大丈夫や」「最後天真やぞ頼むで!」って肩叩いてくれて救われた。ありがとう。
しゅう、俺は1年生の頃からずっとライバル視してて、その2人で今年25点くらい取れたんかな。嬉しかった。FINAL前日、怪我でこうのすけに、この状態じゃ明日出せないよって俺が言われて下向いてた時、しゅうも体不調やったのに大丈夫大丈夫って何度も励ましてくれて、まじ泣きそうなってた笑 本当にありがとう。
藤本夏綺
まさか夏綺と10年間も同じ組織で過ごすことになるとは、多分お互い思ってなかったな。でも夏綺がいなかったら俺ほんとダメやった。夏綺が頑張る姿勢見て負けられへん思って頑張ったり、オフの日は毎朝40分かけて自主練来てくれて、練習日は行く電車毎回2人で決めて朝練・残練して、色んな無茶振りも相談も聞いてくれて、いつも助けられてた。感謝してる。ありがとう。これからも新宿からぶっ飛んできてな。
高橋慶伍、高見皇之介、福田凛太郎
リーダー、1年間お疲れ様でした。慶吾は自分の結果出なくて萎えてる時もあったけど、慶吾にしかない人の良さがあって、たくさんみんなに話しかけてくれて、救われた後輩や同期も多かったと思う。俺もです、ありがとう。
こうのすけはラクロス IQ正直えぐい。考えて努力して上手くなってるのがわかるし、俺も勝手にO'keefeとAmentみたいとか思ってた。任せっぱなしやったし言われたことできん俺たちやったけど、色々真っ直ぐに物事伝えて引っ張ってくれてありがとう。
凛太郎はサバサバしてるけど、癖者多いDF陣をまとめ上げてくれて。最後の最後、DF陣みんなの闘志は間違いなく凛太郎の成果やと感じてた。練習だるいとか言いながらも1番ストイックな姿勢でチームを強くしてくれてありがとう。
坪田光平
ブログの言葉、嬉しかった。副務、そして主務2年間本当にお疲れ様。2年前自信なさそうに立候補してたのが懐かしい。コロナへの対応とか色々立て込んでめちゃくちゃ辛い時もあったと思う。それでも弱音一つ吐かず、最後の最後までやり抜いてくれてありがとう。色んなこと任せてばかりやったけど、つぼちんが主務で本当に良かった。
長々と書きましたが、この第34代男子ラクロス部が、少しでも多くの人たちの頭の片隅に残ってほしい。それが伝われば嬉しいです。
先輩方へ
僕たちの4年間を形成してくださったことはもちろんですが、引退してからも多くの試合に応援に来てくださったり、メッセージをくださったり、また、ご支援本当にありがとうございました。このチームに関わって良かったと思っていただけることが僕にとっての目標で、恩返しでもあったので、正直今でも無念です。
でも、4年間幸せでした。努力することを当たり前にできた1年目、コロナ禍でもたくさんのことを繋いでくださった2年目、日本一を明確に熱望できるようになった3年目、そしてそれを全て発揮するよう取り組んだ4年目。
この3世代に関われる代で本当に良かったです。ありがとうございました。
そして、くぐり、井田
自分たちのせいで負けたと泣いてくれた。でもこれまで何度も後輩たちには助けられてきたわけで、4回生が2人を励ました言葉がその通りだと思う。力を貸してくれて本当にありがとう。だけど、あの負けた時の気持ちだけは絶対に忘れないで欲しい。負けたのはただやってきたことが敵わなかっただけ。それでも「あのボールが落ちていれば」「あそこを決め切れていれば」こんなタラレバを思ってしまえば罪悪感が残る。もう2度と思わなくて済むように、後悔残らないよう活かしてくれたら、俺らも少し報われるような気がする。くぐりは俺みたいにならんと思うけど、辛抱強くみんなを引っ張っていってほしい。
最後に両親へ
4年間、何不自由なくラクロスをさせてくれてありがとう。
どれだけ忙しくても、毎回のように試合は観に来てくれたし、自分が万全に挑めるように色んなことを与えてくれた。
当たり前ではない全てのこと、本当に恵まれていたと思う。
自分はあんまり感謝も述べれていなかったし、部活で嫌なことがあったら家で発散してしまうし、ほんと最悪だったと思うけど、おかげで最高に充実した4年間を過ごせました。
一真(兄)が水泳で全国に行って、最高の景色見せてくれてありがとうって2人が言ってるのを見て、俺もまたスポーツをすることで恩返しができるんじゃないかと思ってラクロスを選んだ。
俺はいつも選択を間違えてばかりだなとか思うことも多かったけど、引退時にありがとうと言ってくれて、これまで自分が過ごせた環境、これを選択できたことは間違ってなかったと思ってます。
22年間本当にありがとうございました。
以上で、2022年度、チームANSWER-蒼炎-のブログを終わらせていただきます。
関わった全ての人々、4年間努力できた色んな要素に、この上なく感謝しています。
保護者の皆様やOBGの皆様、関わってくださった全ての方々の力がなければ、この1年間はもちろん、4年間全力で戦い抜くことはできませんでした。
男子部ほどの学生主体で取り組むのには、限界があると思っています。
より多くの方々のお力添えが必要です。
これからも皆様のご支援・ご声援をいただけますと幸いです。
いつか関西のチームが、関学が、日本一になることを夢見てこれからは応援していきます。
4年間ありがとうございました。
関西学院大学 体育会男子ラクロス部
第34代 ANSWER-蒼炎-
主将 三坂天真
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