「逆境また愛すべし」-4回生 副将 AT #8 碇武慶之-
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- 12 分前
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平素よりお世話になっております。
保護者の皆様、OBGの皆様、阪先生、立花さん、中島監督、はじめとする学校関係者の皆様、植地さん、杉本さん、けいやさん、たくさん、いぬさん、ともひささん、コーチの皆様、関学ラクロスに携わってくださる全ての皆様、いつも私たちの活動を支えていただき本当にありがとうございます。そして4年間お世話になりました。
島本大雅から紹介に預かりました4回生副将の碇武慶之と申します。
ブログを始める前に、12月14日に神戸総合運動公園球技場にて、1回生の大一番「ウィンター決勝」が行われます。これまでブログを繋いできてくれた一回生と、大切な仲間である一回生コーチのたいが、かいちゃん、うおき、こういちさんの活躍を是非見に来てください!
どうぞ応援のほどよろしくお願いいたします。
読んでくれる人をクスッと笑わせるようなユーモアはないかもしれませんが、私が先輩方のラストブログを読んでモチベーションをもらっていたように、これを読んでくれた人の背中を少しでも押せることができたら幸いです。
まずはバトンを繋いでくれたたいがおじちゃんの紹介をします。
彼は年上かつお父さんのような存在感からみんなのおじちゃん的存在で、彼がビールを飲む姿は会社終わりのサラリーマンそのものです。
大人で落ち着いた雰囲気も持ちながらも誰とでも楽しく話ができて、彼と一緒にお昼ご飯食べるのがすごく好きでした。
また、今年幹部として一緒に仕事をするようになって彼へのイメージはがらっと変わりました。ここ最近で1番のやらかしと言っても過言ではない「三田窓ガラス事件」のときに主務としてチームを守ろうとする彼の姿を目の当たりにしたとき、同じ幹部としての責任感がまだまだ足りていなかったなと感じさせられました。この一年部員の皆んなが知らないところ彼はとてもつない仕事をしてきました。彼の働きには本当に頭が上がりません。みんなもちゃんと感謝しましょう。そして、来年はぜひ主務になるみぞに大変な思いをさせないようにラクロス部の一員としての自覚を持ってください。主務に変わって僕からかわりに伝えておきます。
たいがの紹介はここまでにして本題に入らせていただきます。
これまで多くの仲間たちがラストブログで「後悔」について書いてきました。
私自身も順風満帆なラクロス人生だったかと聞かれるともちろん答えはNO。
あのときこうしておくべきだった、
もっとこうだったら、そんなことはいくらでもあります。
それでも、大学でも本気になれるものに見つけれて、大きく自分を成長させてくれた。その実感は確実にある。
失ったものばかり数えないで後輩たちのために、これを読んでくれ人のために、選択に迷ったときに前向きな決断を促せるような、一歩踏み出す勇気を与えられるような文章にしたいと思います。
自分が常に選択に迷ったとき、常に「楽かどうか」ではなく「自分の成長に繋がるどうか」で判断するようにしている。
中学高校とアメフト部に所属し、周りの推薦もあって嫌々主将を務めることになった。
自分の性格上、何事もそれなりに努力すればそれなりに結果を出すことができた。だからこそ、それなりで満足してしまう性格だった。
だから主将を務めれるほど努力家なんて言葉は似合わず、自らを自分の追い込むことなんて全くできなかった。
日々のトレーニングは相当にハードでついていくのがやっとなのに、コーチには常に「お前が1番やれ」そう言われ続けた。
また、競技特性上、個性的で荒ぶれた性格が多いなか、厳しく接して嫌われ役に徹するのはしんどかった。どうしたらみんながついてきてくれるのか、どうしたらうまくやれるのか、
そんなことばかりを考えて気付けば寝れなくなってしまった。
それほどまでに負荷をかけ続けてきた1年だったが、終わってみればそれが自分のルーツとなっていた。
中高6年間の部活動を振り返って、常に苦しい選択をし続けてきたこと、何かに本気に取り組んできたこと、これが自分を大きく成長させてくれた。その実感があった。
だからこそ迷うことなく、サークルではなく部活動にはいることを選択した。
入ったはいいものの、上回生の練習をみてなんて緩い練習してるだって思った。アップ中に楽しそうに笑い合ってる人がいたり、ゴミが多すぎたり、色々組織としておかしなところばかりが目にいった。
自分がチームを変えてやるんだ。そんな生意気なことを思いながらも1回生チームの頃は同期のみんなと本気でラクロスに向き合ってお互いを高め合っていた。西北壁でラインドリルしたのも、荒田でジュースを掛けてシュー練したのも、心の底からラクロスが楽しくて、はやく上手くなりたくて熱中できてように感じる。
時間の経過というのは怖いもので、2回生になり先輩方と練習するようになって、一回生の時のように明確な目標を失い、当時僕がおかしいと感じていた組織の悪い文化にもすっかり慣れてしまって当たり前のように全てを受けれるようになってしまっていた。
また人間というのは弱いもので、ダメだとわかっていてもめんどくさいとか、まぁいいかという自分の都合のいい判断で平然とあるべき姿から逸脱してしまう。
4回生になって幹部として統率の取れた強い組織を作ろうとしたが、一度下げてしまった基準を上げることは容易ではない。
誰かが平気で練習をサボるのも、挨拶ができないのも、ラクロスに向き合えてないプレーヤーが多いことも、当たり前の基準が下がっていることを誰もが見て見ぬふりをしてしまうようになってしまった。
常に自分たちの行動が正しいものなのか常に疑い続けない限り組織として強くなることはできない。
三田窓ガラス事件のとき、体育会の部員としての自覚を再度持ち直そうとする機会をとったが、スローガンやチームのルールや制度ばかり決めようとしてしまうけど、もっと根本の部分、その行動が自分の今度にどういう影響を及ぼすのか、その想像力と自分を律する力を育てることが大事だったということにもっと早くに気付いておくべきだったなと秋シーズンに差し掛かるころにようやく気づけた。遅すぎたってのが正直なところ。
個人としても
開幕戦に負けて以降、このままではファイナル3にも残れないという危機感と、リーグ戦が進むにつれて4回生プレーヤーとしても結果が出せていない自分自身への焦りがりがどんどんと強くなってきた。
ここからの部活動は本当にしんどくて、辛くてただ「やるしない」その使命感だけで毎日朝早くから夜遅くまでラクロスに全てを注ぎ込んできた。
現実は残酷だ。
引退試合になった阪大戦では毎日ように何時間もかけて何千何万回とシュー練でランシューを打ってきたのに、点を取るどころか、ろくにランシューを打つことすら出来なかった。
「あんだけやってきたのに結果はこれかよ。」
どこまでいってもスポーツは勝負の世界で、勝たないと意味がない。
正直引退してからずっとその思いが残ってしまっている。
(前向きになれるような文章にしようと思っていたのに結局暗くなってしまってすみません笑
ここから挽回します。)
それでも4年間を無駄にした。ラクロスではない違う道を選んでおけばよかった。
でも不思議とそんな気持ちは一切なかった。
1回生の暁決勝東大戦、3回生のBリーグ関西決勝の同志社戦、リーグ京大戦、神戸戦
辛い思いやしんどい経験を山ほどしてきて、それでもやるしかないって自分に言い聞かせてやってきた先に待っていた仲間と勝利を分かち合う喜び。
これほど貴重で尊いものはない。
背中を押されるような仲間の熱い応援、仲間の得点を心の底から喜んで、自分の活躍をみんなが喜んでくれて、これほど心の底から熱くなれる経験をくれたラクロスには感謝しかない。
また、4年間うまくいかないことの方が多いラクロス人生だったけど、全てを犠牲にして最後まで必死に食らいついてきたこの4年間を本当に誇りに思う。ラクロス部の一員であることを誇りに思えるようなそんな強い組織を作りたい。そう思いを込めて作った「pride」というスローガンを掲げたが、満足のいく結果ではあったけど、間違いなく、このスローガンを4回生みんなが体現したと思える。
今きっとラクロス部員の多くはラクロスに対してネガティブな印象を持ってる人が少なくないと思う。
ラクロス部での毎日に価値を見出せていない人がいるかもしれない。頑張りきれない人がいるかもしれない。
たしかに朝早くから練習して、筋トレ、シュー練にミーティング一日中ラクロスに注ぎ込む生活を続けることは決して容易いものではない。
それでもどれだけしんどくても、やるせなくても、今この瞬間を全力で駆け抜けてほしい。
本当にやるしかないんだよ。
僕が大学4年間間違いなく大きなものを得たと、胸を張っていえるようになるために部活動に入ったように、
何のために体育会を選んだのか。サークルや趣味、友達もの遊びに明け暮れて楽しい大学生活を過ごせる選択を捨ててまで、なんでわざわざしんどい道を選んでまで得たかったものはなにか。迷ったときは思い出してほしい。
なんとなくでラクロス部を選んでこの道を選んだことを後悔し始めている人、そんな人たちには「選んだ道を正解にする」この考えを大事にして欲しい。
部活や競技に対する愚痴など仕方のないことを言っていても何にも事態が好転することはない。僕のジャンシューの師匠であるふみやさんは「ラクロスおもんないけど試合に出れないのはもっとおもんない。」そう言って壁に通っていたらしい
環境のせいにするのでなくて、今置かれた場所で最大限自分の可能性を引き出すにはどうするかを考えるようにしてほしい。
どうしても練習に行きたくない朝、めんどいけど壁に行くかどうか迷う時、
楽かどうかではなくて、どっちが自分の為になるか、その物差しで判断してほしい。
「やるしかない」そう思って自分自身を奮い立たせて欲しい。
その判断を続けてきた先にはきっと何事にも変え難い喜びや成長が待っているはず。
とはいってもそんな強い意志を持って行動できる人間なんてほとんどいない。誰しも楽したいし、めんどくさいことはしたくない。
だからこそ、隣にいる仲間とけつ叩き合って鼓舞しあってほしい。
これが4回生として、残せる最後の言葉です。
僕自身本当に多くの人に支えられてきました。
毎日のように夜遅くまで自主練に明け暮れてこれたのは間違いなくオフェンスメンバーのおかげ。
チーム始動当初キャプテン向いてないって散々言われてたけど、あの時からずっとこのチームの主将として率いるのはじゅんきが相応しいと思ってたし、圧倒的な日本一への熱量と、努力量、周囲を強制的に巻き込む愛のある?パワハラができるじゅんきに影響されて、
苦しみながらも常にストイックで、ラクロス大好きなともゆきやじゅんきとは違うリーダーシップを見せてくれて、その上いっつも嬉しそうに力加減のできないちょっかいかけてくるよっしーの姿に励まさて、
リーダー向いてないってみんなにいじられてたけど、そんな愛されキャラの心優しいともゆきやからこそ、きっと俺含めオフェンスのみんながともゆきが本当にリーダーでよかったと思ってるし、ともゆきが自分のプレーで喜んでくれたり、褒めてくれるのがいつもとっても嬉しくて、モチベーションを保ってくれたともゆきの愛情と、
去年Bチームで漢三宅せいじに鍛えられて、一緒にAチームに上がったこと、去年のBリーグ関西制覇したこと、にしけんと高め合ってこれたような気がして嬉しかったし、4回生になって、今までとは別人のように自主練に励んで、オフェンス幹部として躍動するにしけんをみて俺も頑張らなあかんなと思わせてくれたにしけんと、(合宿からいつのまにかキレキャラに変貌して俺のしょうもないボケにいつもの愛想笑いじゃなくてキレてくれたのはぐっと距離が近づいた気がして嬉しかったよ)
師匠のふみやさんの後を引き継いで、練習中のシュー練を一緒にやるようになって話す機会がぐっと増えて、いろんな話をするようになって、後輩たちへの愛を語りながら過ごすその時間がとっても心の支えになって、この一年で1番仲良くなれたとかじゃなくて絆が深まったと勝手に俺が思ってるボーちゃんに支えられて、
この1年間本当に辛いことばかりだったけど、乗り越えたこれました。
同期だけじゃなくて、
本当によくできた後輩たちに恵まれて、
だる絡みしてもいっつも付き合ってくれる花山薫そっくりのたかおみと、
しょうもないボケにちゃんとツッコミいれてのってくれるもっくんと、
どこに出しても恥ずかしくない後輩力高すぎるさすけと、
優しくて、センス高めで、家めっちゃでかいはるきと、
たかおみ同様雑な扱いされても真面目で優しいこうきと、
クソガキでこんなヤバいやつ初めて見たけど、最後に握手してきてくれていつのまにか可愛げで溢れたあつきと、
これまたとんでもないクソガキで、オフェンス会で靴加えながら肌着で暴れてたけど最後に泣きながらお礼言いにきたおしゃべりなともひろと、
ついでにいっつもニコニコで寄ってくるうるさくて長いけど可愛くてよくできたのぞむと、
共にAチームで闘ってくれた、ミロ、しゅうへい、ありー、まさむ、かなたに、
他にも沢山名前あげたらきりがない可愛くて仕方のなくて、本当にいい後輩たちに恵まれて、
同期と呑んでどんちゃん騒ぎすること以上に楽しいことなんてなかったし、本当にこの部活を選んでよかった思わせてくれて、自分の人生を彩ってくれた仲間たちと出会えて本当によかった。
名前をあげだしたらキリがないほど多くの仲間に恵まれ、影響され、鼓舞されて最後まで走り切ることができました。僕がそうだったように共に闘う仲間たちと肩を組んで共に高め合ってほしい。
きっとこれかも逃げたくなることがきっとある。
それでも歯を食いしばって前に進み続けるものにだけ訪れる瞬間がある。
そう信じて明日の練習も頑張ろう。そう思ってくれたら僕の最後の4回生としての仕事は終わりです。
来年ミロが率いるチームが関学ラクロスの歴史を変えてくれることを信じています。
最後に両親への感謝だけ手短に書かせてください。
自分が大人になるについて親の偉大さを実感しています。父のような家族を支える社会人になることも、母のように深い愛を持つこともそう簡単ではありませんが、僕が将来親になった時には、僕が両親にしてもらったように、親として子供の進もうとしている道を全力をサポートして応援してあげられるようになろうと思っています。だからこそ将来のためにいま自分ができることを精一杯努力してやろうと、今を生きれています。
10年間本当にありがとう。そしてこれからもよろしくお願いします。
さて、次にブログを回してくれるのはあきのすけくんです。
彼は高校時代サッカー部だったのですが話によるとあきと岡くんはスカしまくっていて、返事が小さいと顧問に怒鳴られてBチームに落とされたことがあるとか。そんなクールボーイだった彼ですが、大学で同じラクロス部になったからはもう全くの別人です。1回生のころはプッシュモンスターと呼ばれとにかくパッション溢れるプレーと渋い声で「ハンハンハング」と声を張り上げ高校時代に声が小さくて怒られていた彼はどこにいったのやら。今ではもうすっかりディフェンスを率いるボスです。彼とは同じ副将として、この一年共に歩んできましたが、彼はじゅんきや俺とは違ったリーダーシップの取り方ができる男で、誰にでも寄り添う姿勢を大切にしていました。後輩からの信頼も厚く、自分にはないものを持ってる彼を僕は密かに尊敬しています。言うと調子に乗るので直接本人には絶対言いませんが、そんな彼が書くブログはきっと仲間への愛とパッションが詰まったブログでしょう。
お楽しみに!








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